その日まで…。

はじめての婚外です。 誰にも言えない秘密の関係。 忘れないように綴っていけたらと思っています。

始まり 2

帰ってから、当たり障りの無い内容のメールを送りました。




するとその人から

「メールありがとうございます。7年くらい前から渡そうと思ってたけど、なかなか機会がなくて。何で?って思ってますよね?」と。




は?7年前?


えと…何かあったっけ?何か気に障る事をしたのかな?

7年前って私いくつよ?

昨日の記憶もあやしいのに、7年も前の事を思い出せるわけもなく。

というか、接点なんてホントに挨拶程度しかないのに。

そこで何をミスったんだーー!

わかんないよ(>_<)




なんかモヤモヤするし仕方ないので、メールで聞いてみよう。


7年前、私何か失礼な事でもしましたか?全然記憶がなくて。と送ると…




その人からサラッと一行。





「ずっと片想いしてました」って。






えぇぇ⁉︎


((((;゚Д゚))))))) えぇぇーー‼︎


かかか片想いぃぃーー⁈


動揺なんてもんじゃない。思わずスマホをぶん投げた。


7年も前から?


というか、なんで今?


なんでなんでなんで?


見かけなんてオトコみないなのに?


私の何処がよくて?


挨拶程度で喋った事なんて殆ど無いに等しいのに?


私の何を知ってる?


私が既婚者だと知らない?


もうハテナの嵐。


あぁ、返信どうしよう(~_~;)

明日会社で会っちゃうし、このままスルーって訳にはいかないよなー。せっかく勇気をだして伝えてくれたんだし、お礼くらいはしておかないとと思ってメールしました。


イケメンに想っていただけて光栄です、ありがとうございます。

明日も仕事ですね、頑張りましょう。

おやすみなさい。と。




あの人、イケメンなんです。

私目線で見るとですけどね(*≧∀≦*)




その人から即返信あり。

明日、駐車場で待ち合わせて一緒に出勤することになりました。


駐車場から会社まで歩いて10分もかからないんですけどね。


私が既婚者だって事ちゃんと伝えないとと思ってたから、ちょうど良かった。

始まり 1

二人の事を少しずつ書いていこうと思います。



それは寒い寒い冬の夕方でした。

会社の駐車場でアイドリング中、助手席側の窓から此方を覗いてる人影に気づきました。




暗くて誰なのかハッキリ見えない。

でもその人は「チョットいいですか?外に」って言ってる。




いつの間にか車でもぶつけたのかな?って焦って出てみると、違う部署の人だった。




お疲れさまです、どうかしましたか?と声をかけると‥‥




「渡したいものがあって‥」と2つ隣に停めてあった自分の車のなかを探している様だった。




探しながら「ここでは見られるとマズイんで、帰る途中にコンビニありますよね?そこの駐車場で…」と。




は?マズイって何⁇何がマズイの⁈




面倒な事に巻き込まれそうな予感がしたので


「急いで帰らないといけない用事があって…ここじゃだめですか?」と嘘を言った私。




少ししてその人は探し出した小さなものを差し出してきた。




渡されたのは綺麗に折りたたまれた小さな紙切れ。

開いてみると、これまた綺麗な字でメアドと苗字が書いてあった。




「えと……(長い沈黙ー思考回路混線中—)…メアド…ですか?」




その人は冷静に「はい、メール下さい」と。




「あ‥‥はい。じゃ、急いでるのでこれで」と帰ろうとした時、その人は…






「あの‥お名前は?」って。






なーーーにーーー!!!Σ(゚д゚lll)

名前しらないんかい!!!






もうね、これはメアドもらった事より衝撃的です。




私はその人の名前は知ってた。

だって同期だもん!

部署は違うけど、同じ会社で10年くらい一緒なのになー。

そんなものなのかなー。




メールくださいっていわれても〜、なんてメールしたら良いんだろう?




挨拶程度で殆ど接点なんて無いのになぁ〜。


あ〜やだな〜宗教とかの勧誘かな〜?



そんな事しか思い浮かばなかった。