その日まで…。

はじめての婚外です。 誰にも言えない秘密の関係。 忘れないように綴っていけたらと思っています。

始まり 3

お互いに、偶然会いました風を装って、会社までの10分一緒に歩く事が出来ました。


あの人、その人と定まらないので、彼の名前を 輝さん にしますね(^-^)



輝さんは、突然告白して冗談だと思われてないか心配してるようでした。好きな気持ちは本当だよ。と。




私は、輝さんからの告白がとても嬉しかった事、勇気を出して伝えてくれた事にお礼をいいました。

けど、私は結婚してるので…と言いかけた時に、輝さんが 知ってるよ!って。




んぁ?

し、知ってて告白すんのかよ⁈ ∑(゚Д゚)

↑これは私の心の中のツッコミ番長の声。




あ、いや、あの、なんていうか、その…辛うじて女に見えるかもしれないけど、実は中身なんてホントにおっさん全開だし、この歳になって好きですっ言われても、ピンとこないというか…結婚してそういう感覚を忘れちゃって。だから輝さんの気持ちはありがたいんだけど、受け入れるというか、応えることは出来そうもないです。

ホントにごめんなさい。

そう言って輝さんを見ると、ニコニコしてた。

今まで見たことがない、すご〜く優しい顔して。




輝さんは、やっぱり 〇〇さん(私の苗字)はいいな〜!ゆっくりでいいから、その感覚を思い出してくれないかな?って。




ん?今断ったつもりなんだけど伝わらなかった?言い方おかしかったかな?なんて思ってる間に会社到着。




輝さんは、またメールしますね!って颯爽と去っていきました。




なんか、私、脱力です。

結婚してるのを伝える事が出来たのはいいけど、それを知ってての告白だったとはなぁ〜。

ストレートにいっちゃうと、婚外恋愛へのお誘いって事だよね?


ん?あれ?ちょっと待って。

好きとは言われたけど、付き合ってとは言われてないよね?

ただ輝さんの気持ちを受け取ればいいだけだったのかな?

感覚を思い出してと言われましても…。

そもそも中身を知らないのに好きになれるという高度な技術?は私には無いし。無理無理。

だからって、同じ会社で無下にもできないというかね。

ホントに輝さんのこと何も知らないんだよなー。



あ〜ぁ、やっぱり面倒な事になってしまった。

こんなことなら宗教の勧誘の方が良かったんじゃないか?なんて思ってしまった。




休憩の時間に輝さんからメールが3通きてた。

会社と自分の携帯番号。住所。

生まれてから今に至るまでを事細かに。

今どんな気持ちなのかも。

そして明日も一緒に出勤しましょうと。




断ったつもりだったのにな。

色々知ってしまった。




なんとなーく、色々な事がうやむや&グダグダなまま、私は輝さんのペースに完全にのみこまれ、秘密の関係に進んでしまうのでした。